- ペールエール
- ヴァイツェン
- スタウト
- ポーター
- ピルスナー
- IPA
- ホワイトエール
- ランビック
- バーレイワイン
- シュバルツ
これらは全てビールの種類。
ビールに興味を持って調べたことがある方なら見たことがある名前かと思います。
だけど特に意識せずに「スーパードライ・一番搾り・プレモル・ヱビス・黒ラベル」などの日本で一般的に普及しているビールを飲んでいる方、
飲み会でメニューを見ずに「とりあえず生!」と言っている方、
あなたが普段飲んでいるそのビール、上の10種類の中でどれだか分かりますでしょうか?
日本で流通しているほとんどは「ピルスナー」と言われています。
先ほど例に挙げた「スーパードライ・一番搾り・プレモル・ヱビス・黒ラベル」これらも全てピルスナーです。
意外に思われた方も多いのではないでしょうか。
色んな種類のビールがあるのに、ピルスナー1種類しか知らないのは少しもったいない気がします。
そこで今回はビールの種類をざっくり覚えて頂き、その種類の「代表的なビール」、そして「ケンとアキが好きなビール」を紹介していきます。
なんとなく種類を覚えるけど頭に入ってこない方、なかなか定着しないって方は是非読んでみてください。
ですが、「せっかちさん」のために手っ取り早く全体を押さえる図を置いておきます。
作り方で大きく3つに分類されていて、その3つの分類された中で細かく種類が分かれている(これはスタイルと呼ばれています)ということです。
下の図でざっくり覚えてもらってもいいですし、このあとは詳細をつらつら書いていきますのでよかったら読んでみてください。

ちなみに「クラフトビール」に注目が集まってますが、明確な定義はないらしく、
なんとなく「大規模な製造ではない・伝統的な製造方法である・職人技(クラフトマンシップ)がこもっている」などの意味があるとのこと。

小規模なブルワリー(醸造所)が増えてきて、その作り手との距離が近いのもクラフトビールの魅力ですね!

私は「クラフトビール」って響きだけでテンションが上がってしまいます
ビールは大きく分けて3種類

ラガー(下面発酵)
ラガー酵母(下面発酵酵母)を使用し、
・発酵温度は低め(5℃〜10℃)
・発酵期間は長め(7〜10日&熟成1ヶ月)
発酵後は酵母が下に溜まる。
喉越しがよくてごくごくと飲むビールです。
日本に流通している99%がラガーだと言われたりなんかもしてましたが、クラフトビールが人気になってきたとともにこのあと紹介するエールビールも増えてきたように思います。
スタイル:《ピルスナー》
日本のほとんどがこのタイプ。
「とりあえず生」といえば間違いなく日本のビールである《ピルスナー》ビールが出てきますよね。
そうじゃないお店があったら行ってみたいので教えてください。
世界でもかなり飲まれているスタイルであり、ごくごくと喉を慣らして飲むのが美味しい。
苦味と甘味のバランスも非常に優秀なスタイルです。
【代表例】
- アサヒ 「スーパードライ」
- キリン 「一番絞り」
- サントリー 「プレミアムモルツ」
- サッポロ 「黒ラベル」
- サッポロ 「ヱビス」
- オリオンビール 「THE DRAFT」

スタイル:《アメリカンラガー》
麦の感じや苦みが弱く、とても飲みやすいアメリカ発祥のスタイルです。
お米やトウモロコシといった副原料も使用しており、さっぱりと飲めてしまいます。
コーンの甘みも感じるかも。
【代表例】
- コロナ 「コロナ・エキストラ」
- バドワイザー 「バドワイザー」
- パブスト「ブルーリボン」」
スタイル:《シュバルツ》
ドイツ語で「黒」という意味を持つドイツ発祥のスタイルです。
黒ビールの一つなので、苦味とコクが強く重たいイメージを持ちますが、ラガービールなのでは見た目よりずっとスッキリとした味わいです。
ローストした麦芽の香ばしさを感じが刺さる人には刺さります。
日本ではあまり馴染みのないスタイルかも知れません。
【代表例】
- ケストリッツァー 「シュヴァルツビア」
- ハーヴェストムーン「シュバルツ」
- ベアレン 「シュバルツ」
スタイル:《ラオホ》
「ラオホ」はドイツ語で「煙」を意味するドイツ発祥ビールです。
その名の通り煙を浴びたスモーキーなビールで、これも刺さる人にはめちゃ刺さると思います。
燻製のビールにあえて燻製のつまみにしたらもう、スモーカーです。
【代表例】
- シュレンケルラ 「ラオホ・メルツェン」
- 富士桜高原麦酒 「ラオホ」
- 猪苗代地ビール「ラオホ」
エール(上面発酵)
エール酵母(上面発酵酵母)を使用し、
・発酵温度は高め(20℃くらい。常温)
・発酵期間は短め(3〜4日&熟成2週間)
発酵後は酵母が表面に浮き上がる。
フルーティで華やかな香りを楽しむビールです。
ラガーのようにごくごくというよりはちびちびとゆっくり楽しむことができます。
キンキンに冷やしすぎると香りが引き立たないので冷やし過ぎは厳禁。
むしろ冷蔵庫から出して10分程度放置して10℃くらいにするともっと美味しく楽しめます。
スタイル:《ペールエール》
華やかな香りが特徴的なイギリス生まれのスタイルです。
フルーティで《ピルスナー》より飲みやすいと感じる人もいるのでは。
エール系全般に言えますが冷やし過ぎは香りを飛ばしてしまう為厳禁。
また「ゴクゴク」というよりは「ちびちび」と飲むのがペールエールの嗜みです。
スタイル:《IPA(インディアンペールエール)》
ペールエールをもとに、イギリスからインドへビールを運ぶために改良されて出来たのが 《IPA(インディアンペールエール)》 です。
防腐剤の役割を持つホップを大量に投入したので、ホップの持つフルーティな香りと苦み、そしてアルコール度数が強いビールです。
その癖の強さゆえにファンが多く、国内外でも非常に注目されているスタイルと言えます。
スタイル:《ヴァイツェン》
小麦を50%以上使用したドイツ発祥スタイルです。
バナナやクローブのような香りが特徴的。
ホップの使用量が少ないため苦味が少なく「ビールはちょっと・・・」という方にも飲んでみてほしいスタイルです。
ちなみにヴァイツェンの中でも細かく分かれており濾過してないものを「ヘーフェヴァイツェン」、焙煎した麦芽を使った濃い色の「ドゥンケルヴァイツェン」などが挙げられます。
【代表例】
- 銀河高原ビール 「小麦のビール」
- 富士桜高原麦酒 「ヴァイツェン」
- 箕面ビール「ヴァイツェン」
スタイル:《スタウト》
焙煎した大麦(ローストバーレイ)を使用したイギリス生まれのスタイルです。
黒ビールの一つでこの後に紹介する《ポーター》とよく比較されます。
「スタウト=どっしりした、頑強な、丈夫な」という意味を持つことから重たい重厚な味わいと香りが特徴です。
またアルコール度数も高めでまさに大人のビールです。
【代表例】
- ギネス 「ドラフトギネス」
- ギネス 「エクストラスタウト」
- アサヒ 「スタウト」
- サンクトガーレン 「黒糖スイートスタウト」

ギネス の 缶(ドラフトギネス)とビン(エクストラスタウト)は全く別物なので飲み比べてほしいです!
スタイル:《ポーター》
こちらもイギリス生まれの黒ビールの一つ。
焙煎したモルト(麦芽)で作られており、ココアやコーヒーのような香りとコクがうりです。
「ポーター」と呼ばれる運び人が持ってきたビールということが名前の由来。
《スタウト》よりも甘みを感じやすく《ポーター》の方が飲みやすいと言われています。
【代表例】
- ヤッホーブルーイング 「東京ブラック」
- サミエルスミス 「タディポーター」
- 伊勢角屋麦酒 「ブラウンポーター 」
スタイル:《ホワイトエール》
ベルギーで生まれた「小麦」のビール。
ヒューガルデン村というところで生まれ、特徴的な香りを持つベルジャン酵母によって作られています。
コリアンダー・オレンジピールが入っていることが多く、軽い酸味と少しスパイシーな感じが人気の秘密です。
【代表例】
- よなよなエール 「水曜日のネコ」
- ヒューガルデン 「ホワイト」
- 常陸野ネストビール 「ホワイトエール」

「ラガー」と「ホワイトエール」の融合された「イネディット」というビールは
【ビール界のドンペリ】【ビール界のシャンパン】などとも呼ばれていますが、そこまで高くないので飲んでみてください!
エール系のビールは種類が多くまだまだあります。(バーレイワイン・アンバーエール・スコッチエールなど)
日本ではラガーが主流なので飲んだことないスタイルが多いと思いますが、必ずあなた好みのスタイルが見つかるはずなので色々試してみてはどうでしょうか。
この後はラガーでもエールでもない最後の種類です。

その他(自然発酵)
自然酵母(培養されていない酵母)を使用し、
・発酵温度は様々
・発酵期間は短いものから超長いものも(2、3日から数ヶ月から何年も)
熟成が物凄く長いため酸味が特徴的。
自然発酵のビールの中でも「ランビック」ビールはベルギーのブリュッセルの西南部にあるゼナ川周辺に存在する野生酵母の自然発酵でできたビールだけがランビックと呼ばれる非常にありがたいビール。
スタイル:《ランビック》
自然の酵母を使用して作られるビールの原点とも言われるランビックビール。
大量のホップを使うので IPA のように苦いと思いきや、使われるホップは摘んで一年以上経ったもので香りは飛んでいることに加え、長時間の熟成により強い酸味とチーズのような香りが特徴的です。
【代表例】
- カンティヨン「グース」
- ブーン「グース」
スタイル:《フルーツビール》
醸造の工程でフルーツを使用したビールです。
ベルギーで作られた歴史のあるビールですが、その名の通りフルーツを使っているのでビールが苦手な人にほど飲んでほしいスタイルです。
【代表例】
- リンデマンス 「カシス」
- ブーン 「クリーク」
- ニュートン

私たちが好きなラガービール

サッポロクラシック
北海道限定のサッポロビール「サッポロクラシック」
北海道以外でもたま〜に見かける時があるのでその時に大人買いします。
モルトの甘みとホップの苦味と喉越しとキレと、本当にバランスの究極だと思います。

北海道民補正を抜いても
本当に大好きなビールです。

「あ〜やっぱりこれだなー!」と思わせてくれるビールです!
75ビール(ナゴビール)
北海道と真反対の沖縄県名護(なご)生まれの「75ビール」。
オリオンビールのクラフトブランドで、本州ではあまり見かけないかもしません。
オリオンビールと似たキレのある喉越しなのに深いコクと濃厚な香りが上質な時間を過ごさせてくれます。

沖縄で飲んだ時に一口でファンに。
沖縄に行く理由の一つにはこのビールの存在があるかも。

グビグビ飲むのが好きな私ですが、
75ビールは味をしっかり感じながら飲んでしまうビールです。
コロナエキストラ
メキシコ生まれのアメリカンラガー「コロナ」
とにかく「ライト」で苦味が少なくアルコール度数も4.5%と少し低めでひたすらに飲みやすいビールです。

映画「ワイルドスピード」の主人公ドミニク・トレットも
「俺はコロナしか飲まねえ」って言ってました。

コロナビール公式サイトでも
【コロナにとって、「ライム」は欠かせない存在】
と記載されるほど相性がいいので良かったら試してみてください!
私たちが好きなエールビール

75BEER IPA(ナゴビールIPA)
二度目の登場、沖縄オリオンビールのクラフトブランド「75ビール」の IPA(インディアンペールエール)です。
たっくさん使ったホップのフルーティな香りとガツンと苦味。
そしてシークヮーサーの香りが飲みやすさを引き立てます。
IPA はちょっと敷居高いかも・・・と感じている方にほど飲んでほしい IPA です。

大手のメーカーさんが「IPA」を出すのも珍らしいです。
そしてこれほど飲みやすい「IPA」は他にないかもです。

ちょっと高くついても通販で買いたいビールです。
PUNK IPA(パンクIPA)
スコットランドで「2人の青年+犬1匹」で始まったブルワリーが「ブリュードッグ」です。
その創設者が【世界一のIPA】を目指してつくり出した IPA がこの「PUNK IPA」。
麦芽の香りもしっかりしつつ、大量のホップがもたらすグレープフルーツの香りが忘れられない味にしてくれます。

これを抜きに IPA は語れません

東京 六本木に「BrewDog Roppongi(ブリュードッグロッポンギ)」というオフィシャルバーがあります。
とっても素敵だったので行くことを強くおすすめ!

まとめ:ビールを知ればその晩酌の幸福度が上がる!

全てではありませんが、大体のビールの種類をお伝え出来たと思います。
知れば知るほどおもしろいビールの世界。
ほとんどの方が飲んだことがあるのに、意外と作り方や種類までは知られていないのがビール党の私(ケン)としてはちょっと寂しいです。
なので、これを読んでくださった方々には飲みの席のちょいとした小話に、ぜひ周りの方に話してみてはどうでしょうか。
自分の好きなビールの種類が決まるとビールの面白さが32倍になるので(ケンの感覚)色んなビールを飲んでみて、あなたの好きなビールを見つけてみて下さい!

お気づきかも知れませんが私はエール系の「IPA(インディアンペールエール)」が1番好きです。

私はやっぱり「ピルスナー」!!
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